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2005年FIAジュニア世界ラリー選手権(JWRC)
第6戦:「ラリー・ドイチェランド」(8月26〜28日)
2005年8月26日
スズキ、「ラリー・ドイチェランド」レグ1で
3位ウィルクス、4位アンダーソン、5位カタヤマキ

 8月26日(金)、JWRC第6戦「ラリー・ドイチェランド」の本格的な戦いがいよいよスタートした。この日行われたレグ1、ラリーのホストタウン、トリアー東部のモーゼル河岸に6ヵ所のスペシャルステージ(SS:競技区間)が設けられた。SS総距離は119.38km、レグ1総走行距離486.84kmで競われた。
 レグ1のスズキドライバー最上位は、ニューマシン「スズキ スイフト スーパー1600」をドライブするガイ・ウィルクス(イギリス)の3位。チームメイトのP-G アンダーソン(スウェーデン)は4位、スズキ イグニス スーパー1600を駆るコスティ・カタヤマキ(フィンランド)は5位。同じくイグニスのパヴェル・ヴァロウセク(チェコ)が7位でレグ1を終え、入賞圏内に4台のスズキが入った。


レグ1を3位で終えたガイ・ウィルクスのスズキ スイフト スーパー1600

 昨日の悪天候から一転、好天に恵まれたレグ1。朝の内はマッディな箇所も見受けられたが、路面はほぼドライコンディションとなった。レグ1は、ワインの産地で有名なモーゼル川沿いのブドウ畑の農道ステージが戦いの舞台となった。SSは長いストレートとタイトなヘアピンコーナーが連続する特殊なレイアウトとなっており、トランクション(駆動力)の良さとブレーキ性能が問われるレグとなった。その2つの要素を兼ね備えたニューマシン「スズキ スイフト スーパー1600」のパフォーマンスに注目が集まったが、ガイ・ウィルクスがSS1でセカンドベストタイムをマークし、その後もサードベストを連発、スイフト スーパー1600のスピードを披露し3位でレグ1終えた。4位にP-G アンダーソンが続き、スイフト スーパー1600のポテンシャルの高さをアピールした。また「スズキ イグニス スーパー1600」を駆るコスティ・カタヤマキが5位、パヴェル・ヴァロウセクは7位でレグ1を終え、入賞圏内に4台のスズキが入った。マルティン・プロコップ(チェコ)はSS6を完走できなかったが、リスタート・ルール(再出走の規定)が適用され、5分のペナルティを受けレグ2を再スタートする。またこの日の最終SS6で転倒しながら6位で最終サービスに戻ってきたウルモ・アーヴァだったが、ロールケージの変形が指摘され安全上の理由から残念ながらリタイヤとなった。
 レグ1のトップはシトロエン・C2を駆るダニエル・ソルド(スペイン)、2位に同じくC2のクリス・ミーク(イギリス)が続く。

 JWRC第6戦「ラリー・ドイチェランド」は、8月27日(土)レグ2を迎える。サービスパークのあるボスタルジー南東に設けられたSSは7ヵ所(SS総距離145.94km)、総走行距離538.94kmで競われる。この中には、このラリー最長29.57kmのバウムホルダーの軍事演習場ステージが2回と、6.24kmの市街地ステージ「ザンクト・ヴェンデル」が1ヵ所設けられている。

2004 FIA JWRCドライバーズチャンピオン
P-G アンダーソン【Car No.31スズキ スイフト スーパー1600】
レグ1 4位

  P-G アンダーソンは序盤リズム良く立ち上がったものの、SS3でペースノートを聞き間違え、大きくオーバーシュートしタイムロス。午後のSSでリカバリーを図ったが、排気系トラブルによりパワーロスしてしまう。しかし最終サービスでこのトラブルも解決。明日はアンダーソン本来の走りが期待できそうだ。
「午前中に大きなミスを犯してしまった。完全に僕のせいだ。コーナーに向かってターンインしなければならない時に、まだ120キロも出ていた。大きなダメージにならなかったのはラッキーだったが、コースから50メートルも外れてしまった。午後はロスを挽回しようとアタックしたが、パワーダウンしていたのでかなり厳しかった。明日はいい日にしたいね」
ガイ・ウィルクス/フィル・プー【Car No.32スズキ スイフト スーパー1600】
レグ1 3位

 スタート直後からペースをつかんだものの、午前中のSSは非常に滑りやすく、安全第一の走行に切り換えたガイ・ウィルクス。午後も無用のリスクを冒さない戦術で、確実に3位をキープしレグ1を終えた。
「午前中はスリックタイヤをチョイスしたんだが、前半の2つのSSはインターミディエートが正解だった。気を落とさずにサービスに戻ることを最優先に走った。ハードにプッシュしなかったのに、ラリーリーダーと大きな差になっていないことは嬉しいね。スイフト スーパー1600は今回がターマックデビュー戦だ。それを考えると、マシンフィールはかなりいいと思う。明日はもう少し自分の力を試してみたい。レグ2は難関だけど、どうなるか楽しみだ。高速ステージだから、僕のスタイルに合っているはずだ」
コスティ・カタヤマキ/ティモ・アランネ【Car No.33スズキ イグニス スーパー1600】
レグ1 5位

 スズキスポーツ・ヨーロッパ(SSE)のイグニス スーパー1600をドライブするコスティ・カタヤマキ。ノートラブルでレグ1を5位で終了した。午前中は前走車がコースアウトしたためにスローダウンを強いられたものの、それ以外はステディな走りを披露した。
「実は雨を期待していた。コンディションがイコールに近くなって、僕らが違いを見せられると思っていたんだ。ドライでも問題はなかったし、100パーセントの集中力が要求される点ではドライもウェットも変わらなかった。マシンにはまったく問題がない。明日のトリッキーなSSが楽しみだ」
ウルモ・アーヴァ/クルダー・シック【Car No.36スズキ イグニス スーパー 1600】
レグ1 リタイヤ

 パワーステアリングにトラブルが発生し、断続的にステアリングが重くなる症状に見舞われた。この結果、レグ1最終となるSS6のヘアピンで横転。観客の手を借りて競技に復帰し、6位でサービスに帰ってきた。しかし、ダメージはロールケージにまで及ぶ重傷。リスタート・ルール(再出走の規定)の適用も受けることはできず、リタイヤとなった。
「パワーステアリングのトラブルでいつものようにコーナーをクリアすることができず、ハンドブレーキを使っていた。問題のコーナーでは、路肩にヒットしてマシンが横転してしまった。観客が手を貸してくれたおかげで、サービスまで戻ることができた。とにかくメカニックには感謝するとともに申し訳なく思っている。シェイクダウンのクラッシュ、そして今日は横転と、とにかく忙しい日々を送らせてしまった。だが、ダメージはロールケージにまで及んでいることがわかった。これで僕のドイチェランドは終わった。再スタートできないのは残念だ。貴重なポイントを取り損ねた」
パヴェル・ヴァロウセク/ピエランジェロ・スカルヴィーニ【Car No.42スズキ イグニス スーパー 1600】
レグ1 7位

 オープニングSSではコースアウトする場面もあったが、その後は好タイムを連発し、レグ1を7位で完走した。
「4番手のタイムを出せたし結構良い走りができたと思う。でもエンジンマウントが壊れてしまって実はヒヤヒヤしながら最終ステージを走っていたんだ。明日はもっと良いペースで走れると良いね」
マルティン・プロコップ/ペトル・グロス【Car No.43スズキ イグニス スーパー 1600】
レグ1 11位

SS6でリヤアクスルを破損し、このステージを完走できなかったマルティン・プロコップ。だがリスタート・ルールにより、未完走のSS1カ所につき5分のタイムペナルティを受けて、明日も競技を継続する。

 

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